携帯「060」開放。他の番号は何に使われているか調べてみた。

携帯電話の番号は現在070/080/090始まりですが、それでも足りなくなってきているので総務省が「060」開放準備をしている、とのこと。
これで0x0の番号は40%携帯になるわけですが、他の番号って何に使われてるんでしょう・・・?

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「060」以外の番号は何に使われている?

日経新聞の報道はこちら。

 総務省は「060」で始まる携帯電話の番号を開放する準備に入った。およそ9千万件を携帯などの通信機器に割り当てられるよう年内にも省令改正する。あらゆるモノがネットにつながる「IoT」用の電子機器が急増するなどして、割り当て番号が枯渇する恐れが出てきたためだ。

携帯「060」開放 総務省が準備、番号不足に対応  :日本経済新聞

今回060が開放されるとのことですが、既に携帯では090・080・070は携帯の番号として使われています。記事中では020という機器同士の接続用の番号もあるよう。
それ以外の番号はどんな風に使われてるんでしょうか?

携帯電話の番号の歴史

携帯電話の番号の歴史は、そのまま番号の逼迫の歴史のようです。Wikipediaに詳しく書かれています。
電話番号逼迫対策 – Wikipedia

最初の携帯電話の番号は、030-**-XXXXX、というフォーマットだったそう。**は端末所在地コード、XXは加入者番号だそうです全部で10桁だったんですね。1979年のこと。
そして1988年、160キロ以下の通話は030のまま、160キロを超える長距離通話は040に変える、という方式が取られます。
携帯なのに相手がどこにいるかで番号が変わる・・・今考えるとちょっと信じられない仕様ですが、料金計算の都合もあってこの方式だったそう。準地域無指定方式、というそうです。
遠くにいるのに030にかけてしまった場合やその逆のパターンの際は番号を変えるようにガイダンスが流れたそうです。

そして1996年に080・090の番号が導入されます。この年に距離によって番号を変える方式が廃止され、翌年まで立て続けに番号が追加されます。
040・090が廃止になり、020・040が追加。1998年に再度090が追加。並行してPHSに050・060が追加されます。

1999年の11桁化

そして1999年1月1日から携帯電話の11桁化が始まります。これまで使っていた0*0の*の部分を後ろにつけた上で、携帯電話は090に、PHSには070に統一されました。
そして2002年にまた080が追加されています。

現在の0x0番号の利用状況

さて、今回の総務省の060追加で、0x0の番号の利用状況はどうなるんでしょうか?わかる限りで調べてみました。

 番号 用途 備考
010 国際電話  010の後に国番号+相手先電話番号をつけることで国際電話がかけられる
020 M2M用途 M2M(Machine-to-Machine)、機器同士の通信で利用される。
030 留保 過去携帯電話で使われていたが、現在は将来の新サービス用途向けに留保。
040 留保 将来の新サービス用途向けに留保。
050 IP電話 IP電話用
060 携帯電話 2011年のeコールサービス停止以降使われていなかったが、番号枯渇のために利用決定
070 携帯電話 携帯電話番号として使用
080 携帯電話 携帯電話番号として使用
090 携帯電話 携帯電話番号として使用

いやーまたすぐ足りなくなりそうだなぁ・・。

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