前にホテル宿泊時に小型無線LANルーターがあると便利ですよ、という記事を書きましたが、さらにアップデートです。
目次
ホテルの無線LANだとFire TVやChromecastがつながらない?
最近旅行セットにはFire TV Stickをいつも入れて移動するようになりました。自宅のFire TV stickを最新のものに変えたので一世代前の第一世代Fire TV Stickを旅行用にしています。
旅先で撮った写真をすぐにホテルのテレビにHDMI接続して画面共有で映し出して見れるのは楽しいですよね。
ところが・・・最近のホテルは無線LAN対応しているところが増えましたが、提供されているホテルの無線LANに直接機器接続しても機器間の相互接続ができない設定のおかげでFire TVで画面ミラーリングが使えない・・・という状況になることが多いです。
これができないとアプリ版のFire TVのリモコンも使えないのでリモコンも持ち歩きになってすごく不便・・・。
Chromecastは最近試してないですが、利用方法や接続方法で考えると多分同じことが起こると思います。
なぜホテルの無線LANではFire TVが使えない?
旅先でいちいちホテルの無線LAN設定をするくらいなら、小型の無線LANルーターを持っていくようにするとすごく便利、と旅行にピッタリな小型ルーターのちびファイを紹介した記事はこちらです。
これ、ホテルが有線LANの時にはあまり気づいてなかったのですが、実は手持ちのガジェットが全部ちびファイに接続することで、接続機器間の相互接続を実現していたんですね。これができないとFire TVやChromecastの利用に制限が出てきます。
大抵のホテルの無線LANは接続した機器同士が通信できないようになっていますが、これはセキュリティ的には当たり前といえば当たり前。
自分のiPhoneが隣の部屋のスマホやPCと繋がったり通信内容を覗き見られたりすると問題です。
とはいえFire TVやChromecastは元が自宅での利用、ルーター内で相互接続できる無線LANでの利用が前提になっているのか、相互接続ができないとキャストやコントロールができないようになっています。
Fire TVのヘルプにもその旨を匂わせる記載があります。
お手持ちのMiracast端末がFire TVと同じAmazonアカウントに登録されていない場合は、両方の端末が同一Wi-Fiネットワークに接続されていることも、あわせて確認してください。
Fire TVの場合は世代や機種によってディスプレイミラーリング自体ができないものがあるようです。
以下のAmazon Fire TVデバイスは、ディスプレイミラーリングをサポートしていません。
Amazon Fire TV(第3世代) – 2017年発売
Amazon Fire TV Stick 4K
ここで出てくる「miracast」というのはAppleのairPlayと同様の規格でスマホなどの画面共有ができる機能です。
FireTVを利用する場合には端末がAmazonアカウントに登録されている必要がある=ログインしている、ということで、恐らくAmazonアプリからの利用しかできないか、Fire HDなどの端末でないと使えない、ということかと思います。
Fire HDとFire TVの連携って・・・意味ないと思いますが・・。
本来miracastの規格の中に、スマホなどの共有元とmiracast対応機器の受信側で直接WiFiでデータをやり取りするWifi Directという規格を内包しているようなのですが、Fire TVの場合はそこまでの汎用性はないようですね。
ちびファイからホテルの無線LANに繋げば全て解決した
ホテルの無線LANに直接機器接続すると画面共有などができない理由を図にするとこんな感じです。
直接ホテルの無線LANに接続すると接続した機器同士の通信ができないため、iPhoneからFire TVが見つけられません。ということは画面共有する相手が見えないのでせっかくホテルの大画面テレビにHDMI接続できていてもFire TVのコンテンツを見るくらいしか使いみちがなくなります。
なのでiPhoneやFire TVはちびファイに接続して、ちびファイからホテルの無線LANに接続する形で間にかませてあげると、ちびファイの中で機器の相互接続ができるようになり、とたんにiPhoneからFire TVへの画面共有・ディスプレイミラーリングやFire TVのリモコンアプリが使えるようになります。
そして問題の無線LANルーターからホテルのアクセスポイントに接続できるか、というところですが、ちびファイに内蔵されている管理画面をよく見てみると無線LANとも接続可能なんですね。
これがちびファイの管理画面です。インターネット設定の中に有線LAN接続と無線LAN接続がラジオボタンで選択できるようになっています。
その下のSSID選択でホテルに飛んでいる無線LANの電波強度が強そうなアクセスポイントを選択してあげると・・・一旦つながります。
一旦、というのは、ホテルの無線LANはホテルによって接続の認証方法がバラバラなためです。これまで経験したのは・・・
- SSIDに対応したパスフレーズを入力するタイプ
- アクセスポイントはすぐ繋がって、Webの「接続」ボタンを押すと接続開始するタイプ
- アクセスポイント接続後、部屋番号や宿泊者名などを使った認証画面が出るタイプ
というところでしょうか。
パスフレーズものは素直にこの管理画面で入力ですね。
認証画面がWebで表示されるものについては、この管理画面をいじっている間や、初回接続の時に勝手に画面表示されて使えると思います。
管理画面のIPが・・・
話が横道にそれますが、ちびファイなどの携帯型の無線LANアダプターって、管理画面のURLを忘れることが多いと思います。が、アクセスポイントの接続まではできるものが多い(でないと管理画面に接続できない)ので、接続したあとにこういうネットワークの接続情報を見て、ルーター、と書かれているIPをそのまま入れるとたいてい繋がります。
無線LAN接続のみのホテルは・・・?
これまであまり無線LANしか接続できないホテルに泊まったことはなかったのですが、1つ前の記事、フォーポイントバイシェラトン中部国際空港セントレアが、新しいだけあって(多分)有線LANの接続はなかったようです。
まぁ無線LANに毎回ちゃんと接続できれば電源とLANケーブルの位置関係を気にしなくてよくなる、掃除用の足元のコンセントも有効活用できちゃう、ということで便利は便利ですね。