引っ越しを機にダイニングテーブルを探していたのですが、コンランショップで見かけたフリッツ・ハンセンの「スーパー楕円テーブル」、Spanlegsが気に入ったので中古で購入。
フリッツ・ハンセンのスーパー楕円テーブル「SpanLegs」
実際に購入したテーブルはこんな感じ。横にIKEAのスツールが入り込んでますがw
このフリッツ・ハンセンのテーブル、名称は「Super Elliptical」といい、日本語にすると「スーパー楕円」「超楕円」となります。
b612_superelliptical_table
TABROOMで日本語の紹介も見れます。
1968年に発表されたロングセラー「TABLE SERIES」のアイテム。楕円と長方形の中間のような形の天板はスーパー楕円と呼ばれており、デザインを手がけたPiet Hein(ピート・ハイン)がストックホルムにあるセンゲル広場の交通問題の解決策からインスピレーションを得たそう。末席を作り出さないデザインで、「民主主義のテーブル」の異名を持つ、同シリーズのなかでも人気の高いタイプです。
TABLE SERIES SPANLEGS(Super-elliptical)(テーブルシリーズ スパンレッグ(スーパーイリプティカル))/TABLE SERIES[タブルーム]
「スーパー楕円」とは?
この中で触れられている「スーパー楕円」、もともとはピート・ハインという数学者・建築家が考案した楕円と計算式のことだそう。
スーパー楕円とは、楕円の方程式のべき乗部分をより一般化して生成する図形である!(x^2/a^2+y^2/b^2=1) n=2なら楕円、n=1なら菱形、0<n<1なら内側に凹、n>1なら外側に凸、nが無限大になると長方形に近づく pic.twitter.com/rowL7FtJkL
— NMT@C91木曜西ほ06a (@666NMT666) 2014年2月21日
スーパー楕円かわいい pic.twitter.com/rG8HUyM0sK
— たまのび@C92当落待ち (@tamanobi) 2014年1月27日
なんかこういう式で現れる楕円のことで、丸みを帯びながらカーブは緩やかに、面積は大きく取れるようになります。これをロータリーに適用して周回する車のハンドリングを楽にしたのがストックホルムのセルゲル広場だそうです。このスーパー楕円をテーブル天板に利用することで丸みがありながら面積を大きくとったのがこのテーブル。
そして「脚」を意味するSpanlegsですが、このテーブルの脚がこうなってるからだそうです。
実際にこの長い三角型になったスチールの脚が接地する部分で2組束ねられていて、テーブルにくっつける時はちょっと開いてパッチン、という止め方でガッチリ止まります。
この方法で固定することでシンプルな構造でかつ強度もあり、描くカーブが自然になる、というメリットがあるそう。なるほど。
ピート・ハインは哲学者にして詩人、そして数学者。ストックホルムのセルゲル広場のためにスーパー楕円を創作。のちにブルーノ・マットソンとテーブルを考案。フリッツ・ハンセン社にて生産。という、胸熱なストーリーやなぁ。
— Lady A (@ac_labo) 2016年1月17日
そんな色んな技術を組み合わせて作られたこのシンプルなテーブルですが、フリッツ・ハンセン製のものはお値段が・・・欲しいのは150cm×100cmのタイプで、普通に買うと20~25万くらい・・・ずっと使うとは言えそこまで出せない・・・。ということで色々探しました。
リプロダクトもある
こういうデザイナー家具系は「リプロダクト」と言って権利が切れたものをサードパーティが模倣して作る、というのがよくあります。形状はもちろん、素材も同じように近づけたり、逆に割り切って安い素材に変えたりなどなど・・・フォルムが特徴的なデザイナー家具であれば形が似ていれば満足、という人なら安く買える場合もあります。僕もリプロダクトで持っている家具もあります。
最近では「ジェネリック」と呼ぶケースも・・・薬かいなw さてこのスーパー楕円テーブルの場合も・・・やはりありました。
こちらだと大体10万円くらい。半額以下ですね。
ちょっと気になる物ではあったのですが、実は150×100のサイズがなく、180×120といったかなり大きめしかなさそうなので、検討から外しました。
中古で探す
家具はやっぱり耐久消費財なので、質の悪いリプロダクトに当ってしまうと長く使えません。僕も過去スワンチェアで失敗したことがあります。
ヤコブセン、スワンチェア。
あの建物のあの場所にあるから良いのであって、家には必要ない。
けど、憧れ。 pic.twitter.com/i3c5QQ1ZhL— リッチャン* (@riccyap) 2017年3月12日
こういうやつです。結構大ぶりなチェアで、重心高めのフォルムなので、脚がショボいと全然駄目。5万くらいのリプロダクトは全然駄目でした。
ちなみに真正品はチェア部分の色や素材によりますが、最低でも35万くらいから。けどやはりしっかりしてます。
となると、次に出てくる選択肢は中古。傷や汚れがあることはありますが、それは前の人が使った証拠で新品で自分で買っても同じことは起こります。
特にこういったデザイナー家具はオフィスで使われたものも流通しているので、場合によっては程度がイイものがそこそこ安く手に入る事もあります。
結局オフィス家具を扱っている中古屋さんで9万+消費税で買えました。
まぁダイニングテーブルに9万、って考えるとやっぱり高いなぁ・・・とは思いますが・・・w
引っ越しが落ち着いたら今度はシェルチェアを買おうと思っていますが、そちらはこういうリプロダクトを1度ためそうと思います。
特にこういうイームズのシェルチェアとかは有名すぎてリプロダクトが真正品の1/10くらいの価格なので・・・w
コメント
[…] 前回のFritz Hansenのスーパー楕円テーブルに続き、今度はハーマン・ミラーのイームズシェルチェアをまた中古で買いました。中古と言いながら状態めちゃくちゃ良かったです。 […]