9割の人が間違った使い方?「突っ張り棒」社長がブチ切れPR

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整理整頓に欠かせない突っ張り棒、この使い方が日本の9割の人が間違えている、というメーカーの啓蒙PRが過激です。

9割の人が間違った使い方?「突っ張り棒」社長がブチ切れPR

おうちの整理整頓に欠かせない「突っ張り棒」。日本発の突っ張り棒、海外でも評判だそうですが、突っ張り棒の生みの親で国内最大シェアの平安伸銅工業の女性社長が、令和の今になって昭和の匂いのするツッパリコスプレでPRをしています。

約9割の人が間違った突っ張り棒の使い方をしている(自社調べ)現状に、突っ張り棒の業界トップシェアメーカー「平安伸銅工業」の竹内香予子社長が、ブチギレた!「正しい突っ張り棒の使い方」を徹底的に叩き込むため、2019年5月15日(水)~2019年5月末までホームセンターのダイキなんば店(全9種類掲載)、DCMカーマ一部店舗の突っ張り棒売り場を占拠!

メーカーサイトでもこのビジュアルがさく裂。

それぞれのビジュアルに書いてあることを見ると、確かに「あ、使い方間違ってたかも」という内容です。

正しい突っ張り棒の使い方

【ツッパリの掟 其の1】
「ツッパル相手は選びな。」
突っ張り棒は、突っ張り棒のキャップと壁との摩擦力が大きいほど強度が増します。摩擦力を高めるために凸凹がない平らな壁に取り付けしてください。土壁や凸凹が多い壁は摩擦力が落ちてしまい、取り付けても規定の強度が出ない恐れがあります。

突っ張り棒を取り付ける場所って、しっかりした壁かどうかなどは気にしますが、取り付け面の滑らかさも重要なんですね。取り付け面と壁面の摩擦力が強度につながるそうです。ということはタイルなどのつるつるな表面の所につけると強度は高い・・・?

【ツッパリの掟 其の2】
「限界までシメろ!」
ジャッキ式の突っ張り棒は、先端が錐状に尖った「長さ固定ネジ」をパイプに貫通させて、2本のパイプを固定する仕組みになっています。長さ固定ネジがパイプに貫通していないと、突っ張る力でパイプが内側に滑り込んでしまう恐れがあります。なので、長さ固定ネジは根本が見えなくなるまで締めて、しっかり貫通させてください。

長さ調整の止めねじはパイプに貫通させるのが正しいそう。パイプがへこむくらいの所で止めておく、というのはあとあと伸縮部分が滑って落ちやすくなるんですね。なのでパイプを貫通させる、と。

【ツッパリの掟 其の3】
「どっちが上か教えてやろうか。」
突っ張り棒のキャップは四角いキャップの場合、上下があります。出っ張りが短い部分を上にするのが正解です。下の部分が長いことで、使用後にパイプがたわみ壁と突っ張り棒のキャップとの間に隙間が生まれても接地面が残り、落下しづらくなる効果があります。

これは知っていましたが固定部分は出っ張っている方が下。上だと落ちそうな感じがするのですが、あの部分でパイプのたわみのズレを吸収してるんですね。

【ツッパリの掟 其の4】
「押忍」
バネ式の突っ張り棒は、まず取り付けたい長さより数センチ長めにサイズを調節します。そのうえで細いパイプ側のキャップを壁に押し当てて取り付けたい隙間に押し込むように取り付けます。パイプを回しながら取り付けすると、内蔵されたバネの反発力が生かされず取り付けが弱くなる上、バネを破損させてしまう可能性があるのでやってはいけません。

これは知りませんでした。取り付ける場所の幅ぴったりくらいに調節してから、合わせながら長さ調整していました。正しい方法は「ちょっと長いくらいに調整して、押して縮ませて取り付ける」なんですね。

【ツッパリの掟 其の5】
「ななめんなよ。」
突っ張り棒のキャップと壁の間に隙間ができないために、突っ張り棒は床と水平に取り付けてください。隙間ができると壁とキャップの摩擦力が十分に生まれず、落下してしまう恐れがあります。

昭和にブームになった「なめんなよ」をうまくかけましたね・・・。斜め取り付けは確かに落ちそうなのでやりません。

【ツッパリの掟 其の6】
「ツッパリはいざという時に頼りになるのさ。」
突っ張り式の家具固定具はネジ釘いらずで災害時の被害を軽減してくれる頼れるアイテムです。正しく使って、大切な家族や自分自身の命を守りましょう。

天井と戸棚などを突っ張って固定する突っ張り棒は耐震性があるそうです。

【ツッパリの掟 其の7】
「間に何か挟むと厄介なことになるんだよ!」
突っ張り棒の強度を高めるために、間に何か挟まれる方がいますが、これは逆効果です。突っ張り棒は壁と突っ張り棒のキャップの摩擦力が最大になるように設計されています。間に何か挟むと、かえって摩擦力が落ちて滑り落ちやすくなります。

壁の痛みを抑えるために取り付け部分に何かをかませる事がありますが、あれは強度が落ちるそうです。

【ツッパリの掟 其の8】
「ツッパリが足りねーから落ちたじゃねーかよ。」
突っ張り棒はネジ釘いらずで取り付けられる便利さが魅力です。一方で、取り付ける壁の状態や使用する長さによって強度が変わってしまいます。なのでお客様ご自身で日頃から突っ張る力が弱くなっていないか、棒や壁の状態を数ヶ月に1回は確認していただき、場合によってはジャッキの締め直しをしたり取り付ける場所を見直して頂きたいです。こうすることで「突然落ちる」というショックを回避できます。

簡単取り付けができる突っ張り棒ですが、その分、普段から強度点検はした方が良いとのこと。

【ツッパリの掟 其の9】
「背負っているものの重さが違うんだよ。」
突っ張り棒には使用に際して守っていただきたい「耐荷重」が決まっています。規定の耐荷重以上の重さを掛けるとパイプのたわみが大きくなったり、突っ張り棒のキャップと壁の摩擦が重力に耐えられなくなったりして、結果突っ張ることができなくなって落下してしまいます。

耐荷重以上の物を乗せない。まぁこれはあたりまえ。

にしても色々と勝手に早合点して突っ張り棒を使っていたな、と思わされました。日本人の9割が知らない、と言われても実感できる内容でした。

おしゃれな突っ張り棒「Draw a line」も作っている平安伸銅工業

この突っ張り棒PRは昭和の香り満載で面白いですが、平安伸銅工業はTENTというクリエイティブユニットと一緒におしゃれなインテリアになる突っ張り棒「Draw a Line」も作っています。

黒を基調とした突っ張り棒にいろんなパーツを組み合わせてつかうようですね。これは突っ張り棒のイメージを変えた商品だと思います。

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