UberEatsの料金はどれくらい割高か調べてみた。2。

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Uber Eats提供に各チェーン店がどれくらい価格上乗せしているか知ってますか?

UberEatsの料金はどれくらい割高か調べてみた。2。

前に記事にしたファストフードなどのチェーン飲食店のUber Eatsでの提供価格と実店舗の価格の差額、増額率をアップデートしてみました。前の記事はこちらです。

UberEatsの料金はどれくらい割高か調べてみた。一番コスパいいのは…?
ちょくちょく使って便利なUberEats。ファストフードでどれくらい載せているのか調べてみました。

なんだかんだでUber Eatsで利用できるチェーン店舗は増えましたね。前回は松屋・マクドナルド・ケンタッキーフライドチキン(KFC)でメニューを抜き出して、Uber Eats提供価格と店舗価格を比較しました。今回はそこにフレッシュネスバーガー・モスバーガー・すき家・スターバックス・はなまるうどん・リンガーハット・サブウェイを追加しました。

今回は増額率が高い所から順番に。35%と言われるUber Eatsの手数料を引いたときの収支も出してみました。

乗せすぎ?のはなまるうどん

この調査ではUber Eatsで提示されている金額と店舗メニューの金額を比較していて、上乗せ率?的なものを増額率としていますが・・・はなまるうどんは多分全てのメニューが55%以上上乗せされているようです。提供されるのは基本サイズ小なので比較するとこんな結果に。

はなまるうどん Uber Eats 店舗 差額 増額率 Uber手数料 収支
温玉ぶっかけうどん 450 290 160 55% 158 3
きつねうどん 450 290 160 55% 158 3
サラダうどん 700 460 240 52% 245 -5
カレーライス 600 350 250 71% 210 40
牛肉ごはん 600 350 250 71% 210 40
コロッケ 200 110 90 82% 70 20

うどんものが50%以上、ご飯物が70%以上、オプションが8割、というかキリのいい数字にしてる感じですね。

本来、店舗価格はそれで利益が出るようになっているはずなのですが、Uber Eatsの配送だと差額でも粗利が出る設定になっているようです。例えば温玉ぶっかけうどんは店舗で290円で人件費含めて利益が出るはずです。450円のUber Eats価格でUberの取り分は35%で158円。差額が160円あるのでここでも2円粗利が出ます。

まぁうどん用のパッケージだったり袋だったり必要なのであぁいうセルフうどん系だと配送は余計なコストがかかるんでしょうね・・・。はなまるうどん的にはUber Eatsでリーチが増える、という感じは一切ないようですね。

ゴリッと乗せてくるサブウェイ

サブウェイも新たにUber Eatsで利用できるようになっていますが、ここは・・・単価安めですがその分ゴリッと乗っけています。d

サブウェイ Uber Eats 店舗 差額 増額率 Uber手数料 収支
ツナ 621 390 231 59% 217 14
チーズローストチキン 702 450 252 56% 246 6
ターキーブレスト 621 420 201 48% 217 -16
BLT 621 390 231 59% 217 14
ベジーデライト 513 290 223 77% 180 43

面白いのは他店にあるような一定金額を乗せる形ではなく、メニューによって収支が違うことです。なんか実際の原価と連動しているような・・・。ターキーブレストとBLTはUber Eatsの価格は同じなのに店舗価格が違う、とか、さらに高いチーズローストチキンは収支でプラス6円なのにターキーブレストはマイナス16円とか・・・あまり一貫性のない値付けになっていますね。けど基本高め。

ちょっと乗せ気味?すき家

今回調べてみたすき家も結構乗せてますね。何回か使ったけど。とはいえ、主力の牛丼などでは結局Uber手数料で収支マイナスのようです。

すき家 Uber Eats 店舗 差額 増額率 Uber手数料 収支
3種のチーズ牛丼 730 500 230 46% 256 -26
高菜明太マヨ牛丼 700 480 220 46% 245 -25
牛丼 500 350 150 43% 175 -25
ねぎ玉牛丼 700 480 220 46% 245 -25
とん汁たまごセット 300 200 100 50% 105 -5
サラダ 210 140 70 50% 74 -4
キムチ牛丼 700 480 220 46% 245 -25
うな牛 1480 890 590 66% 518 72
ポークカレー 740 490 250 51% 259 -9
牛皿 410 260 150 58% 144 7

基本的に4割から5割の増額ですね。収支は-25円というのが多いですが、牛丼350円のうちの25円、と考えるとそこそこ粗利は食われています。うな牛のような「食べたい!」系はここぞとばかりに乗せてますねw

高めに見えるけど標準的なリンガーハット

リンガーハットはちょっと特殊で、それぞれメニューが店舗によって違う、ということですが、一応同じ店で調査した、はず・・・。

リンガーハット* Uber Eats 店舗 差額 増額率 Uber手数料 収支
長崎ちゃんぽん 900 630 270 43% 315 -45
長崎皿うどん 900 660 240 36% 315 -75
野菜たっぷり皿うどん 1100 810 290 36% 385 -95
長崎ちゃんぽん餃子5個セット 1260 910 350 38% 441 -91
餃子5個 370 270 100 37% 130 -30

これで見るとどれも収支的にはマイナスなのに、単価が高いことでUber Eats価格は高めに見えますね。野菜たっぷり皿うどんは店舗で810円、Uber Eatsで1,100円。高いじゃん、と思うのですが、実際は100円近くマイナス、となっています。

まぁ標準的な上乗せ幅の松屋

前回も調べた松屋ですが、まぁこのあたりが一般的なUber Eats価格かと。前回なかった収支を見てみるとまたちょっと見え方が変わりました。

松屋 Uber Eats 店舗 差額 増額率 Uber手数料 収支
プレミアム牛めし 500 380 120 32% 175 -55
プレミアムネギたま牛めし 640 490 150 31% 224 -74
キムカル丼 650 500 150 30% 228 -78
プレミアムおろしポン酢牛めし 630 480 150 31% 221 -71
オリジナルカレー 500 380 120 32% 175 -55
カレギュウ 770 550 220 40% 270 -50
ハンバーグカレー 770 590 180 31% 270 -90
生野菜 150 110 40 36% 53 -13
お新香 110 80 30 38% 39 -9
キムチ 110 80 30 38% 39 -9
牛皿 390 240 150 63% 137 14
豚汁 240 180 60 33% 84 -24
半熟卵 80 60 20 33% 28 -8

プレミアム牛めし1つ売ると粗利でマイナス55円。結構大きいですね。キムカル丼に至っては78円粗利減なので、店舗で販売するのとUber Eatsで販売するのとどちらがいいかは店舗次第ですね。

牛丼チェーンは元からお持ち帰りはあるのでUber Eatsでの新たな負担増はないと思いますが、こうやって見るとすき家より松屋のほうが販売チャンネル開拓には前向きだと言えるでしょう。

大体3割増しのフレッシュネスバーガー

フレッシュネスバーガーは大体31%の上乗せでした。フレッシュネスとかだと店舗に行って待っている時間を取るか、家でのんびり待って食べるか、という選択が成立しそうな気がします。

フレッシュネスバーガー Uber Eats 店舗 差額 増額率 Uber手数料 収支
ベーコンオムレツバーガー 550 420 130 31% 193 -63
タピオカ黒ウーロンミルクティ 550 420 130 31% 193 -63
クラシックアボガドチーズバーガー 980 750 230 31% 343 -113
クラシックチーズバーガー 780 600 180 30% 273 -93
テリヤキバーガー 510 390 120 31% 179 -59
クラシックバーガー 650 500 150 30% 228 -78
テリヤキチキンバーガー 550 420 130 31% 193 -63
フレッシュネスバーガー 550 420 130 31% 193 -63
ホットドッグ 470 360 110 31% 165 -55
北海道フライドポテトRサイズ 330 250 80 32% 116 -36
オニオンリングLサイズ 500 380 120 32% 175 -55

結果的に店舗価格の15%弱くらいを収支で食ってる形ですね。

ハンバーガー業界標準?マクドナルド

前回紹介のマクドナルド。基本メニュー価格に変動はありません。こうやってみるとかなり思い切った収支マイナスですね。

マクドナルド Uber Eats 店舗 差額 増額率 Uber手数料 収支
グランガーリックペッパー 450 390 60 15% 158 -98
グランガーリックセット 750 690 60 9% 263 -203
ベーコンマックポークセット 580 500 80 16% 203 -123
テリヤキチキンフィレオ 390 360 30 8% 137 -107
マックフライポテトL 370 320 50 16% 130 -80
マックフライポテトM 310 270 40 15% 109 -69
15ピースチキンナゲット 670 570 100 18% 235 -135
マックチキンナゲット5ピース 240 200 40 20% 84 -44
コカ・コーラM 260 220 40 18% 91 -51
コカ・コーラL 290 250 40 16% 102 -62
スプライトM 260 220 40 18% 91 -51
スプライトL 290 250 40 16% 102 -62

個人的な憶測ですが、マクドナルドってプロモーションかける時は結構なメガプロモをかけているのでUber Eatsを広告チャネルとして見ているのであればこれくらいの粗利減も許容範囲なのかもしれません。テリヤキチキンフィレオが360円のところ、Uber Eatsで売ると107円マイナス、ということは基本粗利は吹っ飛んでると思います。

マクドナルドは自前配送、マックデリバリーもやっているので、そのコスト、と捉えると許容範囲なのかもしれませんが、それにしてもUber Eatsはガッツリ取り組んで様子見しているのかなぁ・・・?

マックに習うモスバーガー?

モスバーガーもマクドナルドと大体同じ乗せ方。

モスバーガー Uber Eats 店舗 差額 増額率 Uber手数料 収支
モスチーズバーガーセット(ポテトSセット) 930 810 120 15% 326 -206
モスチーズバーガー 450 400 50 13% 158 -108
モスバーガー 420 370 50 14% 147 -97
冷製カレーチキンバーガー 330 280 50 18% 116 -66
フィッシュバーガー 390 340 50 15% 137 -87
海老カツバーガー 440 390 50 13% 154 -104
ホットドッグ 370 320 50 16% 130 -80
フレンチフライポテトサイズS 270 220 50 23% 95 -45
オニオンフライ 310 260 50 19% 109 -59
バラエティパックA 1150 1000 150 15% 403 -253

810円のモスチーズバーガーセットで収支206円マイナス、というのは・・・辛いですねぇ・・・。

上乗せ8%一律のスターバックス

アイストールラテをUber Eatsで。というスタバですが、一律8%乗せですね。スタバは米国でもUber Eatsはやってると思うのでノウハウあるんだろうなぁ・・・。

スターバックス Uber Eats 店舗 差額 増額率 Uber手数料 収支
スターバックスラテ(ホット) 410 380 30 8% 144 -114
ドリップコーヒー 356 330 26 8% 125 -99
スターバックスラテ(アイス ) 410 380 30 8% 144 -114
アイスコーヒー 356 330 26 8% 125 -99
アイスムースフォームキャラメルマキアート 496 460 36 8% 174 -138
石窯フィローネBBQポーク 496 460 36 8% 174 -138
サラダラップ根菜チキン 410 380 30 8% 144 -114
BLT&BLTエッグサンドイッチ 604 560 44 8% 211 -167
アメリカンスコーン チョコレートチャンク 280 260 20 8% 98 -78
シュガードーナツ 248 230 18 8% 87 -69

きれいな8%乗せでドリップコーヒー356円、とか端数がでる構成になっています。あ、ドリンクは基本トールサイズとのこと。

全く上乗せ無しは変わらず。ケンタッキー

前回登場でUber Eatsで頼むならここ一択でしょ、くらいのケンタッキー・フライド・チキン。なぜなら店舗メニューと価格変わらずでUber Eatsで提供しています。

KFC Uber Eats 店舗 差額 増額率 Uber手数料 収支
オリジナルチキン 250 250 0 0% 88 -88
骨無しケンタッキー 250 250 0 0% 88 -88
辛口ハニーチキン 270 270 0 0% 95 -95
チキンフィレサンド 390 390 0 0% 137 -137
和風チキンカツサンド 390 390 0 0% 137 -137
野菜たっぷりツイスター 340 340 0 0% 119 -119
Sカーネリングポテト 250 250 0 0% 88 -88
Rカーネリングポテト 390 390 0 0% 137 -137
BOXポテト(カーネリング) 700 700 0 0% 245 -245
ビスケット 220 220 0 0% 77 -77

ビスケット220円がUber Eatsでも220円。もうドンキじゃないけど情熱価格ですね。何考えてやってるんでしょ。

総括

こうやって見るとファストフード業界でもそれぞれ考えていることは違うなぁ、というのが感想です。とりあえずKFCは値上げする前にUber Eatsでどんどん頼んどいたほうが良さそうです。

回数重ねると・・・別記事みたいに期間限定無料になって、そうするともうお値段そのままでチキンフィレサンドがお家でいただけます、という状態になります・・・。

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