BRM709AJ千葉600十王 完走、SRゲット!

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今年のブルベ最終戦、600ブルベ完走しました。

BRM709AJ千葉600十王 完走、SRゲット!

200、300、400と完走してきた2022年のブルベですが、SR、Super Randonnuerになる最後の関門、600キロブルベに参加して、無事完走してきました。

参加したブルベはこちらです。

SRについてはこちらを。

前回400でブルベの主催方法にも色々あるのを知りましたが、今回のAJ千葉の場合は最近一般的なチェックポイント(CP)指定のコンビニで受け取ったレシートを添付する方法でした。

事前準備

このブルベのルートマップです。茨城県をほぼほぼ一周するようなルート。

SR称号獲得の中で最長となる600キロブルベは制限時間40時間なので、400みたいに寝ずに走る、というのはちょっと難しい。なのでどこで寝るかを事前にきっちり決める必要があります。そのために事前にかなりの時間、このルートとのにらめっこをしていました。

ここで大活躍するのが前に触れたマップアプリの活用です。

ブルベのルートマップアプリの活用
僕がブルベでどんなふうにルートマップを活用しているか、をまとめました。

いつ休むか?どこで休むか?

全部で600キロなので半分が300キロ、できれば疲れている2日目にはあまり距離は残したくない、となると320~350キロあたりで休憩を取りたいところ。600キロまでのブルベの制限時間は停止時間込みで時速15キロペースで計算して決まるので、大体11~13時間程度。スタートが6時出発なら初日の17~20時くらいで休憩、という計算になります。

ブルベ主催のAJ千葉から提供されているRide with GPSのルートからGPXを書き出して、Googleマイマップに読み込ませてルートインを検索したところ候補地として出たのがこちら。

左からルートイン古河、ルートイン結城、ルートイン下館の3つです。そのうち古河はルート至近ですが291キロ地点なので対象外、結城が311キロでルート至近、下館がルートから3キロ南下しなければならないが324キロ地点、でした。ちなみにこの後は山間部でホテルはラブホテル以外ありません。

ルートインにこだわっている理由はこちらを。ひとえにロードバイクをそのまま持ち込める可能性が高い、というところです。

ロードバイク客室持込OKなルートイン
ロードバイクでの宿泊でそのまま客室に持ち込めるルートインをまとめました。

結城と下館、どちらにしよう・・・と考えていましたが、RWGPSでいろいろ確認すると・・・後半最初のPCのセブン岩瀬富谷店の通過時間が翌日4:40なのに気づきました。340キロ地点です。つまりホテルでゆっくりしているとPCの通過時間に間に合わない可能性があります。

ここをギリで通過するとあとは山間部でペースが上がらないので最低でも4:00には通過したい。とすると結城だと午前2時、下館だと午前3時には出発です。逆に到着が遅れてもこの時間には出ないといけません。

ということでルートからは離れていますが時間的に有利なルートイン下館に決定。電話でロードバイク持ち込みが可能かどうかを確認して、予約します。

BRM709十王600 day1

車で十王パノラマ公園の指定された駐車場に車を停め、ロードバイクを組み立てて集合場所へ。途中ダムを越えていくのがおーっって感じでした。

事前の予報では2日間ちょいちょい小雨が降る、とのこと。重い雲が立ち込めていて気温も低めで降りそう。

集合時間5時の少し前に受付を済ませ、あとは他の参加者を待つだけになります。集合場所周辺は自販機もないので手持無沙汰なまま適当に写真を撮る感じでした。

参加者が集まってくるにつれ、あたりも明るくなり・・・あれ?これ降る?って感じになってきました。600ブルベで天候が読めないだけあって結構な人数が長袖です。

参加者は30人強、というところでしょうか。車検が終わったらめいめいのタイミングで出発する感じだったので、多人数参加でありがちな最初から長いトレイン状態になることもなくスタート。このころはもう暑くなるだろうな、という天気に。

前半は十王から茨城県沿岸部を南下し続けるほぼ平坦ルート。まっすぐな道が続きます。

途中リアタイやから変な音がしてるなー、と思ったら、ほかの参加者から「サドルバック擦ってますよ」と教えてもらいました。

あーあ、やっちゃった。25キロ地点で一度バッグからいくつかモノを出したのですが、その時の締め方が緩かったようで後ろが垂れてました。大容量サドルバッグは適当に詰めるとこうなりますね。

 

大洗あたりから海沿いです。思ったほど風はなく、楽に進みました。

千葉に近づくにつれ、風力発電のでかいプロペラが見えたり、砂浜や漁村的なところを通り始めます。このころにはもうピーカン灼熱です。

途中のルートで唯一あった未舗装路。というか砂が吹き溜まった感じなのかな?ここは漕ぐと危険なのでみんなバイク押してました。

予定の休憩所でもないですが、終わったところで一休み。あとから来た人がみんな困惑しながらここを抜けるのを挨拶しながら見てました。なんかブルベで撮った写真ぽくないですよね。

千葉まで到達したらそこからは利根川の近くを西へ進みます。ここから風が少しある感じがしましたが、周りの樹々を見てもさほど揺れてないので実際には200キロ近く走っていることからくる疲れだったようです。

1日目は平坦をどれくらい速く楽に走れるか、が後半への布石だったのですが、やはり計算通り行かないもので・・・日が暮れて18時の時点でまだ300には届かず。どう計算してもルートイン下館は22時到着くらいです。チェックインからシャワー、着替え、充電手配等で1時間かかると2時間くらいの睡眠になりそう・・・途中当日キャンセルしてルートイン結城に変えようか、とすごく迷いながら走っていました。

この日走ったルートはこちら。

ルートイン到着

22時過ぎに予約していたルートイン下館に到着。事前の電話確認では「ロードバイクの客室持込は問題ないですがウェスで拭いてください」と言われていたのですが、実際には客室でウェスで拭いてもらっていいですよ、というサービスでした。

で実際に持ち込んだところがこんな感じです。

部屋に入ってから気づいたのですが、一番奥にバイクを入れるとベッドがカーテンとチェーンが触れて汚しそうなので一番スペースのあるベッドと机の間にバイクを設置。これからシャワーと着替えをして仮眠を取ります。

行きが遅れていたのでもともと3時出発予定だったところを2時に繰り上げることにしました。とはいえなかなか寝付けず、まぁ寝過ごしたらDNFでもいいや、と開き直ってやっと寝れました。目が覚めて1:15。セーフ。

バッテリーはスタートから使っていたAnker PowerCore Essential 20000が、RWGPSとPodcastを動かしているiPhoneとGarmin Edge 530(バッテリーヘタリ目)に給電し続けて300キロ超くらいでゼロになりました。予備の同型と入れ替えて使った方はPD対応の充電器で充電してみましたが、やはりそれでもフル充電はできなかったです。

1:43にルートインを出発。いよいよゴール目指してday2の始まりです。

BRM709十王600 day2

暗い中を淡々と漕ぎ始めて、懸案だったPC5には余裕を持って到着。AJ千葉主催ブルベは全てのPCで運営の方がいらっしゃいました。他のブルベだと必ずいらっしゃるとは限らないので頭が下がる思いです。

ここから山岳ルートが続きます。また山間部なこともあり、コンビニもあまりありません。延々と山あいを進んでいく感じです。GarminのClimbProではコース全体で21の坂(つまり長い坂)がある、と出ていたのですが、そのほとんどが後半でした。前半消化は確か…7つくらい?

中にはこんなところもあります。ブリーフィングでいくつかの区間の苔が、という話があったのですが、本当に苔だらけの所があり、またそれが下りだとタイムも稼げない、という状況が続きます。

参加者の中には道で仮眠を選択した人もいるようで、朝方は道端で倒れて寝ている人もちらほら。僕はそれだと絶対保たないのですごいなぁ、と思いながら走っていました。

後半は疲れていてやはり写真があまり撮れてません。前回の400同様、坂では抜いては休み、抜かれては走り、の連続でした。山あいの途中にあった自販機にはみんな集まってました。やっぱりブルベは現金は必要ですね。

日差しはこの日もきつかったのですが、連続坂を登る時に「早く日陰に入ろう」という漕ぎかたができました。山間部だと平坦で日陰の場所はなかなかないのですが、とりあえず走ってみて次の止められそうな日陰で休もう、みたいなのをモチベーションに登る感じです。結局バイクを立てかける所がなくて休めないのですが。

山あいを抜けて棚倉へ。この先に最後の山岳ルートがあります。このあたりからPodcastはSpotifyに切り替えて予めダウンロードしてある聴漫才あたりに助けてもらっています。

他の人はどうしているかわからないですが、僕自身はブルベはPodcast必須です。というか普段のライドでもAftershokで絶対聴いてます。iOSのPodcastアプリを使っていましたが、オリジナル番組で囲い出したSpotifyと今は併用しています。Spotifyに切り替える、ということは長丁場ということです。

さて、そんなこんなで十王に戻りながら……今回のコース、最後にまた4キロの坂があるんですね……意地悪い。そして無事38時間42分でゴール。やはりルートインの1時間切り上げは正しい判断でした。

day2のルートはこんな感じ。Garminの問題か、合計が600に足りなかったのですが、ナビで使っているRWGPSにはちゃんとした距離が残っていました。

そして無事600メダルゲット。あとはSR認定申請を待つだけです。

ちなみに今回のBRM709千葉600十王、45名エントリーで13名の方がDNS、DNFが7名、完走率は78%。結構高い方じゃないですかね。

今回のふりかえり

前回400と比較して、400は体力との勝負、眠らずに如何に走り切るか、だったのですが、600は事前の計画を含めた精神との勝負でした。こんなにPC通過時間を気にしながら走ったのは初めてです。

サドルバッグは穴が空いたのでアウト。ちょうど海外でやすかったBlackBurnのサドルバッグを買ったのでロングならそちらに切り替えます。ちなみに内容物としては、ツール・チューブ・ジャージ着替え一式・予備バッテリー2個・充電関連・ウィンドブレーカー・輪行袋だったのですが、600だとどれも必要でした。予備バッテリーが1つでも良かったかも。

バッテリーは大体予想どおりで、1日1本使い切る感じですね。全体的な消費電力を下げられればいいのですがGarmin Edge 540の登場を待つしかなさそうです。

サドルバッグにかなり積んでいるので前後の重量バランスをもうちょっと考える必要があると思いました。坂道で前輪浮きこそなかったものの、気を抜くとなりそうだな、と思いながら漕いでました。

今回キツかったのはビンディングシューズ。少し前にシマノのRC5にしたのですが途中でつま先が痛くなりまくりでした。先細なのが合ってないっぽく、途中からBOAを緩め切って走っていました。クリートが前目なのがだめなのかも。これは今後のテスト次第。

なんちゃって1年でSR

ダイエットで自転車に乗り始めて2年目、ブルベは思いつきで2021に200に1回参加しましたがそれ以外は非常事態宣言などで開催されず、今年SR取得を意識しながら参加したので2年目ですがまぁ実質1年でSRになれたかな、と思います。たまたまPBPの前年なので参加資格も満たしたようですが・・・それはちょっと無理。

ロングライドでSRを取りましょう、が目標だったので次を何にしようか疲れた体で考え中です。

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