シンガポール=ジョホールバルの国際タクシーについて

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シンガポールからタクシーで国境を超えてジョホールバルに入る方法を紹介します。

シンガポール=ジョホールバルの国際タクシーについて

今回シンガポールに行ったのですが、初日はチャンギ空港についたその足でそのまま国境を超えてジョホールバルまで行きました。その際国境を越えるのに国際タクシーを利用しました。それについてのメモです。

国際タクシー乗車編

まずは乗車するところから。

シンガポール側の国際タクシーはどこから乗る?

すべてのタクシーがシンガポール=ジョホールバル間を行き来できるわけではなく、専用の国際タクシーと呼ばれるタクシーに乗る必要がある、というのは事前に調べていました。場所もブギス駅近くです。近くには国境越えのバス乗り場などもあるのでわかりにくかったのですが、行ってみてやっと場所がわかりました。

こちらの「Singapore-Johor Taxi Service」です。

こんな建物です。屋根の下には長いベンチがあって、そこに国際タクシー利用者が順場に並びます。国際タクシーは基本乗合タクシーなので、並んで座っている人がところてんのように組み合わせられながら順番にタクシーに乗っていきます。

4人が定員ですが、4人分まるまる払ってチャーター=貸し切りで乗ることも可能です。また、順番が来ても何らかの理由で乗りたくないときはパス、次の人に譲ることも可能です。

実際、前の人が2人組と1人だったときにおばちゃんが「3人だから1人ちょっと割高だけど乗る?」という問いかけに2人組が「いや」と後ろの人に順番を譲っている所を見ました。4人乗る場合は1人大体12~15SGDだと思います。

荷物が多いんだけどハッチバックの国際タクシーはある?

これが個人的に一番探していて確たるエビデンスが見つからなかった事柄でした。シンガポールでもジョホールバルでもタクシーといえばやはりセダンが主流。今回荷物がかなーり多かったので「積めるかな・・・?」というのが心配でした。

ところが・・・タクシー乗り場のおばちゃんにその話をすると「OK!OK!」と謎の自信でオッケーをもらって、1台セダンを見送ったあたりで・・・こんな車が来ました。トヨタの5ドアハッチバックです。実際に見た限り、そんなたくさん走ってはいませんが10~15%くらいはこのタイプのタクシーが走っている感じです。

チャーターしたい場合はどう手続きするといい?

このブギスの国際タクシー乗り場には待合ベンチの横にカウンターがあり、中におばちゃんがいます。僕が行ったときはこのおばちゃんに全て聞いていました。結構英語も堪能で「荷物がこんなにあるんだけど大丈夫かな?これでチャーターしたいんだけど」とかも完璧に答えてくれます。

見ているとタクシー運転手の両替だったり日差しが強くなってきたら日除けシャッターを閉めたりとなかなか忙しそう。またまわりの乗客は日本人ほど順番まったりする感じじゃないので、他の人の話の終わりを待っているとキリがありません。とりあえずまず言いたいことを言ってしまっておばちゃんの返答を待つ感じですね。

国際タクシーでホテルまで行ける?

これはややこしいのですが、シンガポール=ジョホールバル間の国際タクシーはシンガポール籍とマレーシア籍の2種類があります。黄色のボディがシンガポール籍、青色がマレーシア籍のようです。なので僕が乗車したのはマレーシア籍の国際タクシーです。

シンガポール籍の国際タクシーはシンガポール国内は乗客の指定したところへ、マレーシア籍の国際タクシーはマレーシア内の指定した場所へは行けますが、相手国側では決められた場所のみしか行けないようです。その決められた場所のシンガポール側がこのSingapore-Johor Taxi Serviceです。

僕の場合はマレーシア籍だったので(もしかしてこれもおばちゃんの手配かも)、ジョホールバル側のホテルまで行ってくれました。料金は事前に聞いて、70SGDというので交渉せずにそのままOKしました。

国際タクシー越境編

さて、国際タクシーに乗ったら、あとは国境越えです。

シンガポール=ジョホールバル間の越境ってどれくらい時間がかかるの?

かなり渋滞が激しいと言われるシンガポール=ジョホールバル間の国境。

このJohor Causewayの前後にあるシンガポール側のWoodlands checkpointとジョホールバル側のJohor Bahru checkpointを通過する必要があるのですが・・・どれくらい時間がかかったかを見てみます。

こういうときはGoogleマップのタイムラインが超便利ですね。これを見てみましょう。

チャンギ空港からになっていますが、ギブスのタクシー乗り場を8:08に出て、宿泊先のジョホールバルのルネッサンスについたのが9:29。1時間半弱、というところでしょうか。ここで注目なのはジョホールバル側のJohor Bahru Checkpointに8:46から9:22までいた、ということ。それくらい待ちます。なので事前のトイレは済ませましょう。

これが渋滞に突っ込む前の車内からの様子。

それぞれのチェックポイントはこんな風になっています。これはシンガポール側かな?駐車スペースみたいになっているのが1つ1つがイミグレのカウンターだと思ってください。

大渋滞の橋を越えてジョホールバル側のチェックポイントへ。

ジョホールバルチェックポイント。

チェックポイント・イミグレでどんなことをする?

このカースペースに国際タクシーを停めると、ドライバーに乗員全員のパスポートを渡して、車のウィンドウ越しからカウンターの係官に手渡します。そこからは通常のイミグレと同様の手続きです。

感触的にはシンガポール側のチェックの方が厳格で、マレーシアは適当な感じがありました。帰りの時は制服を着ていない係官までいましたw

パスポートを1つ1つチェックしながら顔写真との照合をするのも空港のイミグレと同じ。シンガポールは1人1人確認されましたが、マレーシアは無しでした。また、イミグレの常として、入国審査側は厳しく、出国審査側はゆるい、というのがありますが、国際タクシーでの入出国もそんな感じでした。

チェックポイントで必要なものは?

必要なものはパスポートは当然ですが、あと重要なのはシンガポール入したときに手元に残っているはずの入国審査の半券と入国時の航空券です。また往復のeチケットのプリントアウトは必須です。往復のときにそれぞれ入国審査側で確認されました。

今だとチケットがアプリで管理できますが、それでもタクシー運転手経由でウィンドウ越しにスマホの受け渡しは難易度高そうです。誰かが間違えて落としたりしそうだし。なので意外に紙のeチケットが役に立ちます。

あとは・・・道のりが長いのでトイレは必須ですね。チェックポイントの前や後であればドライバーに言えばなんとかしてくれそうな気はしますが、チェックポイントにそういう設備があるかどうかはわからず・・・。なので行きたくならないようにするのが重要です。

国際タクシー降車編

降車編、というか、実は帰りも同じタクシーに乗りました。そのあたりのやりとりを・・・。

ジョホールバル側の国際タクシーはどこで乗る?

ジョホールバルからシンガポールへの国際タクシーの乗り場はこちらのようです。

「のようです」というのは、ジョホールバルからシンガポールには行きと同じタクシーに乗ったためです。

帰りのタクシーを行きと同じタクシーで乗るには?

僕の場合はたまたまでした。ジョホールバルチェックポイントを超えたあたりで、ドライバーが「いつシンガポールに戻るの?」「明日だよー」「・・・」という短い会話があり、まぁ普通ならこの後「迎えに行くよ」とか営業があるのになー、と思っていたら・・・ホテル直前でやっとその営業トークが。

この「(ジョホールバルで)ホテルに迎えに行く」ですが、これには条件があります。乗車編にも書いたように、シンガポール籍の国際タクシーはこれができません。ジョホールバル側では行き先はおそらく上のセントラル一択のはずです。マレーシア籍の国際タクシーに(ブギスから)乗ったから、マレーシア側のホテルに送ってもらい、また迎えに来てもらえるわけです。

国際タクシーへの連絡方法

この時点では翌日のシンガポールへ戻る時間は決めていませんでした。さて、ここで問題になるのが、戻り時間が決まった時点でどうやってそれをドライバーに伝えるか、です。ドライバーが聞いてきたのが「whatsappのアカウントって持ってる?」でした。

海外では普及していますが国内では今一つなwhatsapp。なのでアカウントは持っていませんでした。なのでその旨伝えると、今度はiPhoneの連絡先を見せられて「この番号にコールして」でした。とりあえず写真に撮ってメモ。

ということは・・・必要なのはwhatsappのアカウントか、海外で音声電話をかける手段の2つです。結局どちらも英語必須です。

持ってなかったので知らなかったのですが、whatsappって電話番号のSNS認証なんですね。なので結局電話なのですが・・・。これは先に日本で登録しておいたほうがなにかと便利かもしれません。一応ホテルのLANでも繋がっていれば、日本の電話番号のSNSも受信して認証可能です。

音声通話の方はAIRSIMなどで音声通話でもいいし、Skypeのクレジットを最小単位の600円分買っておくとここ一番超便利です。Skypeの方は期限切れに注意ですが・・・。

Skypeクレジットが未使用180日で無効になった話。
Skypeの有料通話に必要なSkypeクレジットって有効期限あるんですね。期限切れで消えました。

シンガポールやマレーシアに限らず、Skypeクレジットは抑えておくといざというときに助かります。僕はこれで助かったのが3回目くらい。

whatsappとSkype

その日の夜にホテルのLAN経由でwhatsappをダウンロードし、電話番号SNS認証だ、と気づきながら教えてもらった電話番号にチャットをしようとしたのですが・・・どうも教えられた電話番号は会社の個人割り振り番号かなにかで、whatsappに登録なし。つまりあの時は個人のwhatsappを教えてくれようとしたようです。

whatsappならチャットが使えるので迎車時間が決まり次第送ればOKなのですが、そういう点ではSkypeは何点か劣る所があります。

  • 相手が着信を受けてくれないと要件を伝えられない(電話なので)
  • クレジットのみの利用なので発信番号がない(発信番号付与は月額サービス)

なのでやっぱりwhatsappが使えるならそのほうがベターです。マレーシアの人は夜が早いのか、19時くらいにかけてもつながらず。翌朝9時にかけ直してやっと繋がりました。結局ホテル側のレイトチェックアウトの14時に迎えに来てもらう、という話で終了。料金は行きと同じ70SGDでした。

ジョホールバルからシンガポールへ

さて帰りですが・・・。まずドライバーは約束した14時ピッタリにホテル前に来ました。ちょっとは遅れるんじゃないの?と思っていたけどごめんなさい。

さてそこから荷物を積んでシンガポールに戻るわけですが、こちらは・・・行きよりももっと時間がかかりました。Googleマップのタイムラインで見てみると、

ホテル発が14:10。ブギスについたのが16:20。2時間10分と行きよりも時間がかかっています。

そしてダメ元でシンガポール側のホテルを伝えると、ドライバーは「ノー」。まぁ決まりだから仕方がないですね。とりあえず行きと同じ勝手のわかったドライバーなのは助かりました。

国境越えの他の方法、バスや電車はわかりませんが、楽だといわれているタクシーでも結構疲弊しました・・・。今度ジョホールバルに行くときはクアラルンプールから国内移動にしよう、と思えるくらいでした・・・。

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