BRM618あおば400km諏訪 完走

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400キロブルベ、完走しました。

BRM618あおば400km諏訪 完走

土日に400キロブルベ、BRM618あおば400km諏訪に参加して完走しました。幸い雨にも降られず事故もなく無事完走できました。

ブルベとは、端的に言うと「(順位の付かない)自転車のマラソン」みたいなものです。決められたルートを決められた時間内に独力で完走する、というもの。走破できるとこのブルベを完走しましたよ、という認定がもらえます。道路封鎖やコーススタッフなどは一切なく、参加費用が他のサイクルイベントよりも安い(1,000~2,000円)のも特徴です。

400キロブルベ挑戦

さて、このBRM618あおば400諏訪ですが、これまで走ってきた200、300と比べると制限時間が27時間以内、と丸一日自転車を漕ぐことになるのが課題。実際に完走時間は24時間55分で、ネットでも18時間半、つまり3/4日ペダルを漕いでいたことになります。


Stravaの軌跡はこんな感じです。コースは東京稲城から諏訪湖まで行って戻ってくる、というものです。開催ブルベの詳細はこちらです。

400キロあるせいもあり、ブルベ必携のRide With GPSだと獲得標高が6,000m弱、となかなか厳しい設定ですが、主催のVCRあおばのメンバーの方は「帰りは下りばっかりですからマイルドです」的なことをおっしゃってました。まぁほんとに復路は100キロ近く下りでしたが・・・。

集合

集合は稲城市の大丸公園。VCR横浜あおばのブルベは初参加だったのですが、他のブルベと比べると、

  • 権利放棄書(怪我とかしても自己責任です、という宣言書)は参加自体で同意したものとする(紙の提出がない)
  • 通過チェック、CP(チェックポイント)の証明は写真撮影、完走後にアルバムを運営が目でチェック

が大きな違いでした。通過チェックはコンビニレシートで後で封書提出のところが多いのですが、あおばのブルベは手続きが簡素化されている感じですね。撮影ミスを防ぐためか、各ポイントの写真を事前に見せてくれました。途中のロマネットの看板(下左端)は逆光で撮りにくいので反対側(上右端)で撮影するとよいですよ、というガイダンス付きでした。

(この後これらのポイントがこんなに明るく撮れないのに気づくわけですが・・・)


とりあえず5時ちょっと過ぎに大丸公園に到着。400キロの割には参加者は結構いらっしゃいました。


今回色々考えて装備的に変えたのが、

  • トップチューブバッグ
    もうこれ以上ないくらいのデカいバッグに変えました。ダンシングでちょっと内ももにあたりますがそれほどダンシング多用派でもないので容量優先。中にはモバイルバッテリーと簡単な工具類、Ligntning/micorUSB/USB-Cのケーブルが入っていますが、AfterShocksの骨伝導イヤホンのスペアを充電したり、雨天のスマホ防水グッズ関連を一時格納できるサイズにしています。
  • サドルバッグ
    R250のラージを使っていましたがデカいのでTOPEAKの6Lに変更。とはいえスリム感があまりなく、余裕もあまりない、という誰得状態に。TOPEAKのは防水インナーバッグがついているのですが、これは取り出す時に内容物がバラバラ落ちてこないのと、空気抜きできるのは良いですね。

というあたりです。またジャージも長袖おたふく手袋に半袖ジャージ、下はロングタイプのレーパンにしました。昼はさておき夜中に気温が下がるだろう、という読みです。


ブリーフィングが始まって、若干コース変更が・・・と言われて焦りました。というのも僕はキューシートはスマホのExcelのみで基本RWGPSで行くので急な変更には弱い・・・。ドキドキしながら聞きましたが注意点程度だったのでセーフ。

 
当日配布のブルベカードに記載されたスタート時刻に応じて車検とウェーブスタート。車検時にヘルメットライトにスタッフさんが「ん?」と引っかかった感じ(使っているのはキャットアイのDuplexなので)でしたが、問題なく通過。ちゃんと見てるなー、と思いながらスタートしました。

高尾山あたりでトラブル発生

参加人数は最終的に40名くらいなのかな?これまでに比べてしばらく団子状態、というのは早めに解消されました。僕はソロライドのほうが楽なので気持ちよく走っていましたが、20キロくらい進んだ所、高尾山近くで左のクリートのかかりが悪い・・・。高尾山口駅近くのコンビニで確認してみると・・・

ぎゃー。クリートのビスが1個脱落・・・。あと380キロあるのに・・・。今度からはクリートのビスのスペアも持ち歩こう・・・いやその前にブルベの前にはクリート交換するか最低限ビスは増し締めしよう・・・。

圧倒的に左側ペダルの着脱が多いので、右の1本を左に移植して両方増し締め。これで駄目なら左右のクリートの入れ替えも考えていましたが、一応問題なくいけました。

ちなみにこのクリート、カラー部分が取れちゃったのではなくて、互換のサードパーティ製で一体成型のタイプです。ずっと使っていますがノートラブルで安いので愛用しています。

極論これ1個ブルベに持っていってもいいかなぁ・・・。

最初の難所

今回のコースは下りも多いのですがその分上りも多いです。それも最初の100キロまでで1,000m以上登らされます。


こちらが60キロ手前くらいのGarmin Edgeの画面。今回始めてコースも入れてClimbProを使っていますが、この画面が出る度に辛くなってました。


こちらが102キロ時点の様子。右下が獲得標高で、1,534m。そして100キロにグロス6時間近くかかっている・・・という。ネットで4:37で102キロだから普段のロングライドと比べても遅いです。


昼の時点でカップヌードルを食べました。カップヌードルってカロリーが370kcalくらいなのと食べることで炭水化物と水分補給(スープ)ができるので(ダイエット)ロングライドの補給食としては良いと思っています。


順番前後しますが1つ目の通過チェックの笹子隧道。他の参加者とのちょっとしたコミュニケーションタイムですね。


今回のブルベではこういった駅もチェックポイントになっていました。まだ明るいうちは余裕はありますが・・・。


基本的に僕の場合は止まる所は25キロごとのコンビニ、としていて、ルートも事前にそれくらいの距離でコンビニにマークしています。コンビニであればトイレ・給水・食事が1ヶ所でできるので基本はコンビニなんですが・・・こういう写真がある、ということはここで休まざるを得なかった、ということですね・・・。

全体的にクライムでは他の参加者さんをいっちょ前に抜きつつ、途中で休んで抜かれていく・・・というのを繰り返す感じでした。一定のペースで淡々と走れる人ってすごい・・・。

夕方

400キロブルベは制限時間は27時間。一見いけそうに見えますが、キーファクターは100キロをグロスどれくらいで走れるか、ということになります。6時スタートの後の100キロはほぼ6時間かかっちゃってますので、このペースのままだと24時間、マージンは3時間しかありません。後半ダレるとギリギリもいいところです。


ということで、速い人だと温泉入ったりとかグルメを楽しんだり、とかあるんでしょうが、18時の夕食はすき家にしました。さすがにコンビニ飯はナシ、というか、座りたい欲求が結構高かったです。

ファミレスもいいのですが自転車が気になるし、すき家なら入口近くの席に座れば自転車を横目に炭水化物補給ができるので・・・。

そして夜

さて、いよいよ400kmブルベの醍醐味?である夜ライドに突入します。基本あまり夜は走らないので苦手なのですが、そうも言ってられない・・・。コース的には事前のブリーフィングの通り、下り主体の道になっていきます。


夜ブルベで大変なことの1つに、写真撮影の難易度が上がることを知りました。今回のような写真主体のチェックだとちゃんと対象物が読めるように撮影するのが難しい・・・。


駅の撮影も駅っぽさが全く感じられない写真に・・・。

そして夜中

午前1時ごろに河口湖畔にさしかかりました。今回雨には降られなかったのですが、移動する前方で雨が降っていたようで、湿度が高くまた気温は下がる、という状況に。河口湖あたりでは気温は14度まで下がっていました。

ジャージ長袖にしておいて良かった、半袖ジャージだった人たちは大丈夫なんだろうか・・・。と思いながらそれでも寒いのでレインウェアを着込みます。スマホ操作を考えて指切りグローブにしたのがちょっと後悔。400キロブルベの注意点の1つは深夜の気温ですね。


そして最大の敵は闇。ブルベで通る道は舗装状態も全て良いとは限らず、また地方だと継ぎ目のグレーチング(鉄製の蓋など)や道のクラックなどもデカいのがあったりします。排水溝のフタがずれている所もありました。間違って踏み込んだら真っ暗闇で大転倒・・・こわ。

写真のサイコンのスピードが見えると思いますが16.9キロ。まぁせいぜい30キロ手前くらいまでしか怖くて出せない状態でした。

行って来いのコースでは上りでロスった分下りで取り返す、という計算が成り立つ事が多いのですが、今回は夜のせいで全く取り返せませんでした。

また長い下りの後に今度は平均8%くらいの坂がまた続きます。ルートを見ると分かりますが下るだけ下って最後にもう1度海抜1,000mくらいまで登るんです。結構鬼コースです。

もうここは無心になってペダルを淡々と回すだけになってました。こういう時にPodcastを仕込んでおくとかなり気が紛れます。実際この区間はマヂカルラブリーのオールナイトニッポンに助けられました。

そして夜明け~ゴール


そして徐々に空が明るくなって、湿気たっぷりなのでもやもかかるなか、太陽が見え始めます。スタートしてもうすぐ24時間かぁ・・・という感じです。

ご飯は6時間ごとくらいにしてたのですが、このときはお腹の減りとかはあまり感覚もなくって、それよりもストレス解消で食べる、という感じでした。ここまで来たからガッツリカロリー取ってやる、みたいな。


そして最後のチェックポイントの撮影。会った他の参加者も言葉少ない感じです。不思議と眠気はなく、ただ淡々と作業をこなす感じ。このあとゴール地点まで戻ります。

大丸公園周辺はよく走る所なのでラスト20キロくらいは知っている所なのですが、逆に知っている分すごく長く感じました。まだここかー、まだここなんだー、みたいな。そして最後の坂を登ってゴールへ。

24時間55分、ということでゴール着は6:55ですね。27時間の制限まであと2時間5分。余裕があるか?と言われると・・・微妙かな、と思います。ワントラブルで1時間くらい飛びますし。

ブルベカードの提出時のチェックポイントの通過については最初に触れた通り、スマホのアルバムで全部撮っているかどうかをスタッフの方が確認する、という方法でした。他のブルベだと専用のアップローダーを使ったりしますがこれだとみんな楽ですね。ブルベカードに記入する通過時間も写真のタイムスタンプでOKなので楽です。

運営サイドではゴール後ゆっくりできる場所をご用意頂いていたのですが、この後帰ってすぐに寝て家族サービスを・・・と思ったので挨拶してそそくさと帰りました。自走で来たのですが帰路が長かった・・・。

今回のメモ

毎回ブルベで事前準備の反省があるのですが今回も色々合ったのでリストにしておきます。

  • Garminのルートは良い
    これまでブルベのコースマップはRWGPS(Ride with GPS)のみ(とキューシートをExcel)でやってきましたが、今回は思い立ってGarminにルートマップを入れて最初から併用して使いました。RWGPSのマップをダウンロード版を使わず通信マップでやってしまったので、電波状況が悪いところではGarminが先にオフコースを出してくれてミスに気づくのが早くなりました。
    またGarminでルートを使うとClimbProが起動して坂の情報を見れるのも助かりました。まぁこの坂あと10キロあります、というのが分かるのは良し悪しなんですが。
  • RWGPSのダウンロード版使い忘れ
    上と逆に入念に作ったRWGPSのマップのダウンロード版ではなく、通常の通信版を使ったので山間部でマップが止まってたりして危なかったです。次回は間違いなくダウンロード版を起動しなきゃ。
  • モバイルバッテリーは予備必要
    前のブルベでバッテリー問題(とiPhoneの輝度問題)でやばかったので今回はAnkerの20,000mAhのモバイルバッテリーを2本持っていきました。運用的にはRWGPSを起動しているiPhoneとGarmin Edge 530への給電と、都度必要になる骨伝導イヤホンとiQosの充電です。
    結論、1本で12時間でした。なので2本で大体ちょうどくらい。予備でもう1本くらいあると安心かも。
  • 骨伝導イヤホンは2つ持っていく。交代させながらサドルバッグで充電
    骨伝導イヤホンは旧AftershoksのTitaniumとOpenmoveを持っていきました。サドルバッグの中にはCheeroのやつも入れていました。Titanium>Opemmove>Titaniumのリレーで大丈夫でした。
  • Podcastのダウンロード漏れをしない
    道中お楽しみコンテンツのPodcastですが、iPhoneのPodcastとSpotifyの2つで使っています。Spotify限定コンテンツとかがあるので。事前にダウンロードしておくのが重要ですがダウンロードし切れてなかったコンテンツがあって大後悔。

次は・・・600へ

とまぁ色々反省点もありましたが、なんとか400はクリアし、メダルもゲットしました。

次は600に挑戦します。600キロブルベは制限時間は40時間。大分余裕がありそうですが途中1泊挟むので、体力的にというよりは計画通りに事が進むか、という精神的なストレスがありそうです。

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