ちょっと古い話ですが、毎年の「今年の新入社員のタイプ」というやつについて。
今年の新入社員のタイプはAIスピーカー型!?オッケーGoogle、座布団全部取って!
毎年年度の変わり目に発表されていた「今年の新入社員のタイプ」というやつ。元々は公益財団法人 日本生産性本部、というところが発表していたようですね。
していた、というのはここからの「新入社員の特徴とタイプ」は平成29年度で終了しているからです。
まぁ・・・ぶっちゃけ過去のを見てもらってもお分かりの通り、流行語大賞というか、前年の流行をベースにいかに特徴としてまとめられるか、という内容で、基本酒の肴くらいのものです。
「ロボット掃除機型」「発光ダイオード型」とか・・・大体「あぁ、あの頃か」となるタイトル付けですよね。どちらかというと新入社員のタイプというよりは、その年流行したもの一覧、みたいな感じです。まとめた表がこちら。
西暦 | 和暦 | タイプ | 説明 |
1973 | 昭和48年 | パンダ型 | おとなしく可愛いが、人になつかず世話が大変。 |
1974 | 昭和49年 | ムーミン型 | 人畜無害でおとなしいが、大人か子供か得たい知れず。 |
1975 | 昭和50年 | かもめのジョナサン型 | 群から外れやすく、上空からしらけた眼で見ている。一方でめざとい。 |
1976 | 昭和51年 | たいやきクン型 | 頭から尾まで過保護のあんこがギッシリ。 |
1977 | 昭和52年 | 人工芝型 | 見た目はきれいで根が生えず、夜のネオンでよみがえる。 |
1978 | 昭和53年 | カラオケ型 |
伴奏ばかりで他と音程合わず。不景気な歌に素直。
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1979 | 昭和54年 | お子様ランチ型 |
何でもそろって綺麗だが、幼さ抜けず歯ごたえなし。
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1980 | 昭和55年 | コインロッカー型 |
こじんまりと画一的で、外見も反応もすべて同じ。
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1981 | 昭和56年 | 漢方薬型 |
煎じ方悪ければ、効き目なく副作用生じる。
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1982 | 昭和57年 | 瞬間湯沸し器型 |
新式と旧式の二種類存在し、反応・熱意が正反対。
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1983 | 昭和58年 | 麻雀牌型 |
大きさと形同じで並べやすいが、中身はわからず。
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1984 | 昭和59年 | コピー食品型 |
外見のみ本物風で手間いらずだが、歯ごたえなく栄養も心配。
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1985 | 昭和60年 | 使い捨てカイロ型 |
もまないと熱くならず、扱い方もむずかしい。
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1986 | 昭和61年 | 日替わり定食型 |
期待した割には変わりばえせず、同じ材料の繰り返し。
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1987 | 昭和62年 | テレホンカード型 |
一定方向に入れないと作動しないし、仕事が終わるとうるさい。
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1988 | 昭和63年 | 養殖ハマチ型 |
過保護で栄養分高いが、魚らしくピチピチしてない。
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1989 | 平成元年 | 液晶テレビ型 |
反応早いが、値段高く色不鮮明。改良次第で可能性大。
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1990 | 平成2年 | タイヤチェーン型 |
装着大変だが、装着の具合次第で安全・駆動力OK。
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1991 | 平成3年 | お仕立て券つきワイシャツ型 |
価格高く仕立てに時間かかり、生地によっては困難。
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1992 | 平成4年 | バーコード型 |
読み取り機(上司)次第で、迅速・正確・詳細な処理可能。
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1993 | 平成5年 | もつ鍋型 |
一見得たい知れずで厄介だが、煮ても焼いても食えそう。
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1994 | 平成6年 | 浄水器型 |
取り付け不十分だと臭くまずいが、うまくいけば必需品。
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1995 | 平成7年 | 四コママンガ型 |
理解に時間がかからず、傑作もある一方で、市場にあふれているので、安く調達できる。
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1996 | 平成8年 | 床暖房型 |
断熱材(評価)いれないと熱(ヤル気)が床下(社外)に逃げる。
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1997 | 平成9年 | ボディシャンプー型 |
泡立ち(適応性)良く、香り(個性)楽しめるが、肌(会社体質)に合わないこともある。石鹸(従来社員)以外に肌を慣らすことも必要。
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1998 | 平成10年 | 再生紙型 |
無理な漂白(社風押しつけ)はダイオキシン出るが、脱墨技術(育成法)の向上次第で新タイプの紙(新入社員)として大いに市場価値あり。
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1999 | 平成11年 | 形態安定シャツ型 |
防縮性、耐磨耗性の生地(新人)多く、ソフト仕上げで、丸洗い(厳しい研修・指導)OK。但し型くずれ防止アイロン(注意・指導)必要。
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2000 | 平成12年 | 栄養補助食品型 |
ビタミンやミネラル(語学力やパソコン活用能力)を豊富に含み、企業の体力増強に役立ちそうだが、直射日光(叱責)に弱く、賞味期限(試用期限)内に効果(ヤル気)薄れることあり。
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2001 | 平成13年 | キシリトールガム型 |
種類は豊富、価格も手ごろ。清潔イメージで虫歯(不祥事)予防に効果ありそうで、味は大差ない。
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2002 | 平成14年 | 抱きつき枕型 |
厳しい経営環境でよどんだ職場の空気に対し、吸湿性・防湿性に優れ、通気性がある(気持ちが通い合う)。頭(会社の理屈)をこすり付けたり、足(雑事)を押し付けても、クッション性がある。気安く扱うとベッドから落ちたり(早期退職)、変形しやすい。クッション性あり、等身大に近いので気分いいが、上司・先輩が気ままに扱いすぎると、床に落ちたり(早期退職)、変形しやすいので、素材(新人の質)によっては、いろいろなメンテナンスが必要となる。
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2003 | 平成15年 | カメラ付き携帯型 |
その場で瞬時に情報を取り込み発信するセンスや処理能力を持ち、機能も豊富だが、経験や知識がなかなか蓄積されない。また、中高年者にとって使いこなしきれない側面もある。
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2004 | 平成16年 | ネットオークション型 |
ネット上で取引が始まり、良いものには人気が殺到しさっさと売れる一方で、PR不足による売れ残りも多数。一方で、ブランド名やアピールに釣られて高値で落札したものの、入手後にアテが外れることもある。
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2005 | 平成17年 | 発光ダイオード型 |
電流を通す(=ちゃんと指導する)と、きれいに光る(=良い仕事をする)が、決して熱くはならない(=冷めている)。
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2006 | 平成18年 | ブログ型 |
「表面は従順だが、さまざまな思いを内に秘め、時にインターネット上の日記を通じ大胆に自己主張をする。繊細な感受性とブログ的なネットワークに優れるが、パソコンに語るだけに止まる傾向もある。」
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2007 | 平成19年 | デイトレーダー型 |
景気の回復で久々の大量採用だったが、氷河期前とは異なり、細かい損得勘定で銘柄(会社)の物色を継続し、安定株主になりにくい。売り手市場だっただけに、早期転職が予想される。ネットを駆使した横のつながりで情報交換が活発だが、情報に踊らされない慎重さも必要である。
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2008 | 平成20年 | カーリング型 |
冬期オリンピックでおなじみになったカーリング、新入社員は磨けば光るとばかりに、育成の方向を定め、そっと背中を押し、ブラシでこすりつつ、周りは働きやすい環境作りに腐心する。しかし、少しでもブラシでこするのをやめると、減速したり、止まってしまったりしかねない。
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2009 | 平成21年 | エコバック型 |
今年の新入社員は、環境問題(エコ)に関心が強く、節約志向(エコ)で無駄を嫌う傾向があり、折り目正しい。
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2010 | 平成22年 | ETC型 |
性急に関係を築こうとすると直前まで心の「バー」が開かないので、スピードの出し過ぎにご用心。IT活用には長けているが、人との直接的な対話がなくなるのが心配。理解していけば、スマートさなど良い点も段々見えてくるだろう。“ゆとり”ある心を持って、上手に接したいもの。
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2011 | 平成23年 | はやぶさ型 |
宇宙探査機「はやぶさ」が7年にもおよぶ長旅から帰還したことが多くの人に感動を与えた。 最初は音信不通になったり、制御不能になったりでハラハラさせられるが、長い目で見れば期待した成果をあげることができるだろう。 あきらめずに根気よくシグナルを送り続けることが肝心だ。※発表予定だったネーミング 東日本大震災により発表は自粛
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2012 | 平成24年 | 奇跡の一本松型 |
大卒予定者の就職内定率が過去3 番目に低い(80.5%)という厳しい状況のなか、就職戦線を乗り越えてきた若者たちの頑張りを賞賛したい。
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2013 | 平成25年 | ロボット掃除機型 |
段差(プレッシャー)に弱く、たまに行方不明になったり、裏返しになってもがき続けたりすることもある。能力を発揮させるには環境整備(職場のフォローや丁寧な育成)が必要。
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2014 | 平成26年 | 自動ブレーキ型 |
知識豊富で敏感で、何事も安全運転の傾向がある。人を傷つけない安心感はあるが、どこか馬力不足との声も。どんな環境でも自在に運転できるようになるには、高感度センサーを活用した開発(指導、育成)が必要。
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2015 | 平成27年 | 消せるボールペン型 |
見かけからは分からない、書き直しができる機能(変化に対応できる柔軟性)を持っているため活用しなければもったいない。ただ不用意に熱を入れる(熱血指導する)と、色(個性)が消えてしまったり、使い勝手の良さから酷使しすぎると、インクが切れてしまう(離職してしまう)ことも。
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2016 | 平成28年 | ドローン型 |
めまぐるしい変化にあおられながら、目的地(希望の会社)に着地できた人が多かったこと、夜間飛行は禁止(=ワークライフバランス厳守)など操縦者(上司)のルール厳守が求められることなどが、命名理由として挙げられました。
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2017 | 平成29年 | キャラクター捕獲ゲーム型 |
売り手市場にある今、就職先(キャラクター)が多いことからも内定獲得(捕獲)は難しくないが、その中にあるレアキャラ(優良企業)を探すためには熾烈な情報戦(SNS活用など)を勝ち抜かなければならないと、スマートフォン主流の時代を上手く表現しています。
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2019年は「AIスピーカー型」
この日本生産性本部の発表と入れ替わりで今度は「新社会人の採用・育成研究会」というところが2018年からこのタイプ分けを発表しています。
それによると2019年は「AIスピーカー型」、だそうです。
AIスピーカーってあれですよね、あれ。OKグーグル、とかアレクサ!とか。結局この路線は引き継ぐのか・・・。もう今年の流行語大賞と一緒にやってほしいかなぁ。