伝説の「100兆ジンバブエドル(100000000000000ドル)」が入手可能。記念品に。

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めちゃくちゃなハイパーインフレで有名なジンバブエ。2015年に自国通貨から米ドルなどの他国通過に切り替えていますが、その直前まではとんでもない額面の紙幣を作っていました。
ゼロが並びまくりの100兆ジンバブエドルがなんと!アマゾンで買うことができます。もちろん円で買えますよw

プレゼントや記念品になってしまった100兆ジンバブエドル

当時のジンバブエのハイパーインフレを報じるハフィントンポストの記事。

これを見ると当時とんでもない事になっていたのがよくわかります。

財政赤字を埋め合わせるために、中央銀行が政府に求められるがままに紙幣を印刷した結果、ジンバブエでは2008年に5000億%のインフレになった。超高額紙幣が次々に刷られ、最終的には100兆ドル(写真)まで登場する始末。2009年からは自国通貨を使うことを諦め、国内では代わりにアメリカ・ドルや南アフリカの通貨ランドなどが使用されてきた。

安易にお金を刷るとこうなる、というケーススタディのようなハイパーインフレ。5000億%って、もう%使う意味ないんじゃない?くらいの増加率。
この廃止の際のアメリカドルとジンバブエドルの交換レートはヒドイことになっていました。

今回の発表によると、アメリカ・ドルとの交換レートは、残高が17.5京(1兆の17万5000倍)ジンバブエ・ドルまでの銀行口座に対し、受け取れるのはわずか5アメリカ・ドル。日本円に換算すると約620円だ。17.5京を超える残高については、3.5京ジンバブエドルに対して1アメリカ・ドル(約120円)に交換されるという。

約300兆ドルにつき、1円程度にしかならない計算だ。

つまりこの瞬間は日本円1円と300兆ジンバブエドルが等価だったわけですね。京の単位まで使っても1ドルって・・・すごすぎる。

このジンバブエドルのあまりのハイパーインフレに、2015年ジンバブエ政府は自国通貨としてのジンバブエドルを廃棄しています。
なのでジンバブエドル円、というレートはもう存在しません。

ジンバブエ・ドルとは、かつてジンバブエが発行し存在した法定通貨であり、ジンバブエ準備銀行が発行していた法定通貨であった。通貨の補助単位はセントで、1ドル=100セントとなっている。通貨の記号は$または、他のドルと区別するためZ$が一般的に使用された。

ジンバブエドルの表記って「Z$」だったんですねー。
そのジンバブエドルについては2015年中に回収を完了しています。

ハイパーインフレの象徴の100兆ジンバブエドル札がAmazonで購入可能に

そんなとんでもない数字のジンバブエドルが、今や記念品と化していました。

説明を見ると面白いです。

100兆ジンバブエドル 紙幣専用プラスチックケースに入れて発送いたします。
プレゼントや記念品にぴったり。また、紙幣のコレクションとしてもバッチリ。
日本の銀行等で購入することはできません。
現在大変人気のため仕入れ価格が高騰しております。値上げすることがあるかもしれませんが、ご了承ください。
経営者へのプレゼント=金運代わりに大喜びされました。「この桁の収入がありますように、との願掛け」で、お守りとしてお店に飾られているそうです。

「仕入れ価格が高騰」www
いまさら・・・w

Amazon出品物の価格変動が見れるkeepaで見ると、確かにこの100兆ジンバブエドルの値段は直近変動していました。
2014年ぐらいには2,000円くらいだった(この頃から売ってたんですね)のが、2015年に最高17,800円まで高騰。
そこから徐々に下がりながら・・・年を経るごとに3,000円、4,000円・・・とじわじわ上がり、また今年の1月末に15,740円まで一気に振れて、今は9,800円。
この変動でジンバブエの財政が改善したんじゃないか(売れば日本円で1万倍くらいで返ってくる)、と思えるような変動っぷりです。

コメントまでが為になる100兆ジンバブエドル

そしてこの出品、トップレビューを見るとジンバブエの財政状況の歴史まで勉強できてしまいます。

こんな感じのレビューが。

今までずっと少数派の白人が政治の実権を握っていたが、民主的な選挙で、黒人政治家が増える

とうとう初の黒人大統領が誕生

何を思ったか「植民地時代に強奪された白人の土地資産を黒人へと無償かつ強制的に権限を委譲しなさい」法案を提出

大半の白人が安値で土地資産を売り払って外国へ。

今度は外資系企業に対して「保有株式の過半数を譲渡するように、逆らったら逮捕」法案を提出

外資系企業が国外逃亡する

かなり長くて為になるのでぜひレビュー全文を見てください。
そしてこの結果、
17.5京ジンバブエドル=175000兆ジンバブエドル=5USD
35000兆ジンバブエドル=1ドル=122円
100兆ジンバブエドル=0.34円
となったとのこと。はぁ・・・ためになるなぁ・・。

色々あるジンバブエドル関連商品

久々に見てみると記念品としてのジンバブエドルの関連商品が増えてましたw

100兆ジンバブエドル ケース付き 紙幣

こちらはケース入りの100兆ジンバブエドル。

「英文での世界最大紙幣についての説明が入っているケース」がついているそうです。
ちなみにケース単体も販売されていて・・・こちらは400円。ということは差額が100兆ジンバブエドルの価値・・・w

10兆ジンバブエドル

こちらは1つ桁が下がって10兆ジンバブエドル。

紙面に書いてある「Ten Trillion Dollers」が眩しいですね・・・。

黄金の100兆ジンバブエドル

もうここまでくると何のことやら・・100長ジンバブエドルのゴールド版レプリカですw

「表面に金箔が施された美しいデザインです」「実際の紙幣ではありません」というコメントがついていますが、それってなんか意味があるんでしょうか・・・?
こちらは表面に金箔が貼ってあるわりには千円台ですw

追記:実際に売れたジンバブエドル

このジンバブエ・ドルがこのサイトでも結構好評のようで、実際に売れたジンバブエドルをピックアップしてみます。

兆の単位のジンバブエドルもあるなか、なぜ億のジンバブエドルが・・・?と思ったら、商品名に「これが通貨は紙キレになるという証拠です これを教訓にして生活をしていきましょう」という警句が。
商品説明欄も、

新品・未使用 たとえ2億を稼いでも、銀行にいれておくと、この紙幣のように、いづれはなります。
ハイパーインフレ紙幣 2億ジンバブエドル 国の無駄遣いをやめてほしいと思います。若者の無気力はここからきていると思います
ハイパーインフレ紙幣 インフレは、いつの時代でも、どこかでおきています。次は日本かもしれません。
お札は、紙キレになるという見本です。これを壁に貼って、常にそれを意識して生活していきましょう。
教訓にするための紙幣です。ただの冗談や趣味ではありません。

とあって、結構厳し目なのが受けてるんですかね・・?

このセットは見た目もきれいでいいですねー。

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